転職時のアピールポイント
キャリアアップを目指して転職活動をする時、技術や資格、経験といった専門性が見られます。これらは、その業界にいる年数が長いほどキャリアがあるとみなされる傾向にあります。特に中途採用の際はこの点を重視されるので、自分のアピールポイントとなります。書類審査において、面接するかどうかを左右する項目となるのです。
しかし、それと同じように汎用性も判断材料にされます。汎用性とは、どんな業界にいたとしても必要とされるさまざまな技術のことを指します。例えば、集団の中でのコミュニケーション能力や協調性、仕事に関する熱意や誠実さ、論理的な思考といった社会的な能力です。仕事は自分1人だけで行うものではなく、常にさまざまな人と関わりながらこなしていきます。どんなにスキルを持っていたとしても、集団の中で協力しながらやっていけなければ仕事は進みません。これは書類だけでは判断しにくい材料なので、面接において重要なアピールポイントになります。
転職や就職活動で重要なのは、この2点のバランスです。自分の専門性が活かせる場所だけでなく、社会的技術や相性などといった点の自己分析をした上で職場を探すことが大切になります。また、自分が今持っている専門性は、今後も活かせる技術かどうかはわかりません。したがって、数年後も自分が必要とされる人材になるためには日常生活で常にアンテナを張り、市場の動きをよく観察することが重要となってきます。